院長コラム

小児科のホームページをみてみよう!

こどもの発熱(病院のかかり方)一般小児科

 最近は、多くの小児科でホームページが作られています。簡単なものから非常に内容の豊富なホームページまであるようです。小児科医の私からみたホームページの見方をお話します。

●場所と診療時間

かかりつけの小児科にするならば、近くの小児科が最適です。このため場所はしっかり確認しましょう。また、自家用車を利用される方は駐車場の有無や駐車台数も確認しておきましょう。広い駐車場があれば駐車が苦手なお母さんでも安心です。

 診療時間も確認しておきましょう。9時からの診療開始が多いようですが、早朝から診療を行っている小児科もあります。保育園児をお持ちのお母さんにはありがたいですね。

●予約方法

最近は診療の予約ができる小児科が増えてきています。予約の方法には当日の電話予約と、前日からの携帯などを使ったインターネット予約とがあります。また、時間の指定ができる予約と、順番だけの予約がありますが、どちらも一長一短があります。当院では診療時間を指定する予約制ですが、急患や重症の方が多いときは、どうしても実際の診療が予約時間より遅れることになります。また、すべてを前日からの予約にすると、当日の急患(急いで診療が必要な患児)に対応できなくなります。このため、当院では、診療枠の2/3を予約制として、残りの1/3を当日の電話予約で対応しています。

●予防接種と健康診断

乳幼児の予防接種と健診は、健康な子どもを対象とするので感染予防のために一般診療と分けて専用の時間に行っている小児科が多いようです。当院では、どうしても専用時間に来院できない方は一般診療の時間でも接種していますが、できるだけ待合室を分けるようにしています。専用時間の予防接種と健診には事前の予約が必要です。予約方法も確認しておきましょう。

 予防接種の前には、必ず接種するすべての予防接種の予診票に記載が必要です。定期接種では各自治体の規定の予診票が必要です。自費のワクチンの予診票は事前にかかりつけの小児科で貰っておいてください。予診票がホームページから直接ダウンロードできる小児科もあります。

●病児保育

病児保育を行っている小児科もあります。原則として予約制ですが、小児科ごとに予約の方法が異なります。事前に確認しておきましょう。

●院長の診療方針

ホームページには必ず院長の言葉(あいさつ)が記載されています。これが一番大事だと思います。短い言葉だけでも院長の人柄がある程度解ります。かかりつけ医とするかの判断には、医師と相性がよいことが前提です。じっくり読んでみることをおすすめします。

※ 本コラムの掲載内容は当時の小児医療から記載しているものです。現状と異なる場合もございますので、ご了承ください。