院長コラム

夜間に熱が出たときには…

夜間に熱が出たときには

夜間に救急病院を受診するかどうかは、子どもの「年齢」、「体温」、「状態」で判断します。

3か月未満児 

38℃以上の発熱があればすぐに受診してください。

3歳未満(3か月以上)

状態が悪いときはすぐに受診してください。
39℃以下で状態がよいときば、翌朝まで受診を待ってよいでしょう。
39℃以上のときは受診をすすめますが、状態がよければ注意しながら経過をみて
翌朝に受診してもよいでしょう。

3歳以上

状態がよければ、夜間に受診する必要はないでしょう。

状態のみかた

6つの項目で判断します
①「泣き声は?」元気よく泣きますか?泣き声が弱々しくはないですか?
②「親への反応は?」抱きあげて、あやしたときのようすをみます。元気に手足を動かしますか?体を動かさずにダラリとしていませんか?
③「眠っているようすは?」すやすや寝ていますか?起こそうとしてもすぐに眠り込んだりしませんか?
④「目の動きは?」目の動きはとても大切です。まわりをしっかりみて、お父さんやお母さんをちゃんと見つめますか?笑わずにぼんやりしていませんか?
⑤「顔色は?」血色はいいですか?青白くなっていませんか?
⑥「脱水では?」皮膚にハリがありますか?目が落ちくぼんでいませんか?
各項目で全く問題がなければ1点、やや気になるときは3点、非常に気になるとき
には5点をつけて合計点数を計算します。
○ 最もよい点数は6点、最も悪い点数は30点となります。
○ 合計点が10点以下のときは「状態がよい」と判断します。
○ 合計点が16点以上のときは「状態が悪い」と判断します。

※ 本コラムの掲載内容は当時の小児医療から記載しているものです。現状と異なる場合もございますので、ご了承ください。