メガネをかけている幼児が増えていると思いませんか？
これは、弱視になるのを予防するためです。
弱視になるとメガネをかけても視力が戻らず、その後の生活に大きく影響します。
子どもの弱視は50人に１人の割合でみられます。
しかし、３才までの早期から対策を始めることで予防できます。
弱視の原因で最も多いのは遠視です。そのほかに斜視なども原因となります。

遠視が弱視の原因

遠視は近視と違い、子どもに問題だとは思われていないようです。
近視も乳幼児でみられますが、遠視の方がはるかに問題です。
近視は近くであればピントが合う場所があります。しかし、遠視では近くでも遠くでもピントが合う場所がありません。
視力の発達のためには、網膜の鮮明な画像で脳が画像認識できるようにトレーニングを早期に受ける必要があります。
遠視では、網膜に常にぼんやりとした画像しか届かないため、３才まで放置すると、脳で画像を認識することができなくなり、弱視になります。
このため、早期からの対応と早期の治療（遠視ではメガネ）が必要です。

早期の視力検査が必要

6ヵ月から視力検査ができるスポットビジョンが小児科で普及しています。ただ、集団健診で採用している自治体が少ないため、遠視の多くが見逃されています。
３才まで（できれば１才６ヵ月まで）に視力検査ができる小児科で検査を受けてください。