院長コラム

水痘(水ぼうそう)ワクチンの無料化・定期接種化

 今年(平成26年)の10月1日から水痘(水ぼうそう)ワクチンの接種が無料(定期接種)でできるようになります。

対象児

 1歳以上(1歳のお誕生日から)で3歳未満(3歳の誕生日の前日)の子どもです。

接種回数

 2回の接種となります。2回目の接種は、初回接種から3ヶ月以上あけます。通常は6ヶ月~12ヶ月ほどあけることが勧められています。

注意点

 過去に水痘ワクチンを1回接種している子どもは2回目の接種が無料でできます。この場合は 3ヶ月以上間をあけてください。 また、過去に水痘に罹った子どもは接種対象にはなりません。

経過処置

特例として来年(平成27年)の3月31日までは3歳以上で5歳未満(5歳の誕生日の前日)の子どもに1回の接種が無料でできます。 5歳未満で水痘ワクチンを受けていない子どもはこの期間中に1回の接種を受けてください。

10月中の接種が必要な方

本来2回の接種が原則です。このため、今年の10月中に2歳9カ月になるお子さん(平成24年1月生まれ)は10月1日以降で2歳8カ月の間に1回目の接種を受けてください。この場合は3ヶ月後の平成27年1月の2歳11カ月中に2回目の接種が無料でできます。この期間を過ぎると2回目の接種が有料となります。ご注意ください。 10月以降でも、2回接種を完了するためには、初回接種を遅くとも2歳8カ月までに済ませておく必要があります。

インフルエンザワクチン接種の注意

水痘ワクチンは生ワクチンなので、水痘ワクチン接種後は他の全てのワクチン接種は4週間あけ なければなりません。 水痘ワクチンの無料化の開始時期がインフルエンザワクチン(通常10月~11月の間に4週間あけて2回)の接種時期と重なります。このため、水痘ワクチンを先に接種するとインフルエンザワクチンの接種が遅れることや、接種できなくなることがあります。 インフルエンザワクチンの接種を予定されている方には、水痘ワクチンとの同時接種をおすすめします。

詳細は小児科医へ

まだ、具体的な手順は不明です。詳細はかかりつけの小児科医にご相談ください。

※ 本コラムの掲載内容は当時の小児医療から記載しているものです。現状と異なる場合もございますので、ご了承ください。