ビタミンD不足の子どもが増えています。
ビタミンDは日光にあたることで作られます。今の赤ちゃんは室内のでの生活が増えたためビタミンDが不足しがちです。赤ちゃんは急速に成長するために、たくさんのカルシウムが必要です。
ビタミンDはカルシウムの吸収に必要なので、不足すると発育や発達に影響します。
子どものビタミンDの不足
日本での調査では、6ヵ月までのお子さんの50%でビタミンDが不足していて、特に母乳栄養児では75%が不足しています。
この5年間で5倍以上も増えています。
ビタミンDって?
骨や歯の基になっているカルシウムを腸から吸収するために必要なビタミンです。ビタミンDは皮膚で日光(紫外線)に当たって有効なビタミンDに変わります。
ところが、最近の女性は日焼けを嫌い、紫外線を避けるようになってきました。また、実際の生活でも日光に当たる機会が減ってきています。このため、お母さんも赤ちゃんもビタミンDの不足が増えています。
また、母乳中のビタミンDも不足してきます。
ビタミンDが不足すると
カルシウムが不足して、骨の形成が悪くなります。
重症になると「くる病」になります。全身の骨が柔らかくなり、骨折を繰り返すこともあります。
また、カルシウムの不足による痙攣もみられます。
O脚の原因は?
日本の子どもたちのO脚は、生理的なものと思われてきました。
しかし、O脚の原因がビタミンDの欠乏によることが解ってきました。
このO脚が進行すると膝の痛みを伴う膝関節症に移行することもあります。
また、ビタミンDの欠乏が骨密度を下げるため、20年前と比べて日本人の骨密度が10%程度減っていることが解ってきました。
そして、将来の骨粗鬆症(骨が弱くなる病気)に繋がっていきます。
ビタミンD不足の予防
母乳栄養のお子さんには、離乳食が進むまでビタミンDを補充することをお勧めしています。
ビタミンDの補充に赤ちゃん用のベビーディー200?が市販されています。医院や薬局でも購入できますが、なければネットでも濃度が薄いタイプのベビーディーなら購入できます。