BCG接種時期の変更
●BCGの接種時期が4月から変更されます
BCG接種が従来の生後6ヵ月未満から1歳未満(5ヵ月から8ヵ月未満を推奨)に変更されます。福岡市では4ヵ月健診のときに保健所で接種されていましたが、今後はかかりつけの小児科で接種することになります。
●変更の理由
【BCG接種の副反応】
4ヵ月以下の接種で骨炎や骨髄炎のなどの副反応が多くなることが解ったためです。
【小児結核の減少】
15歳未満の小児結核の患児がこの010年間で4分の1まで減少し、昨年は080名ほどになっています。
【乳児期のワクチンの増加】
乳児期にBCGより優先して接種しなければならないワクチンが増え、BCGを遅らせないとワクチン接種のスケジュールが立てにくくなったためです。
●接種が必要なワクチン
1歳までに必要なワクチンは6種類あります。
【定期接種(無料です)】
ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、4種混合ワクチン、BCGの4つです。
【任意接種(自己負担がある)】
ロタウイルスワクチン、B型肝炎ワクチンの2つです。定期接種と同じように必要です。
●ワクチン接種のスケジュール案
全て同時接種をおすすめします。
【2ヵ月】2ヵ月がワクチン接種のスタートです。
定期:
ヒブ1回目+肺炎球菌1回目
任意:
B型肝炎1回目+ロタ(内服)1回目
【3ヵ月】2ヵ月の接種から4週間あけます。
定期:
4種混合(3種混合+ポリオ)1回目+ヒブ2回目+肺炎球菌2回目
任意:
B型肝炎2回目+ロタ(内服)2回目
【4ヵ月】3ヵ月の接種から4週間あけます。
定期:
4種混合2回目+ヒブ3回目+肺炎球菌3回目
任意:
ロタ(ロタテックの場合)3回目
【5ヵ月】4ヵ月の接種から4週間あけます。
定期:
4種混合3回目+BCG接種
【8ヵ月~1歳未満】
任意:
B型肝炎3回目。福岡市では010ヵ月健診時の接種をすすめます。
【1歳】
定期:
麻疹・風疹混合1回目
任意:
おたふくかぜ1回目+水痘1回目
【1歳1ヵ月】1歳の接種から4週間あけます。
定期:
4種混合4回目+ヒブ4回目+肺炎菌4回目
●おたふくかぜと水痘ワクチン追加接種
【水痘】
追加接種は6ヶ月後。1歳6ヵ月ころの接種をすすめます。
●スケジュールから外れたとき
このスケジュールから外れても、予防接種を進めていく方法はたくさんあります。
かかりつけの小児科医にご相談ください。
【おたふくかぜ】
追加接種は2~3年後。3歳時に日本脳炎と同時接種をすすめます。