ヒブワクチン
定期接種のワクチン
Hib(ヒブ)ワクチン接種
について
Hib感染症について
- インフルエンザ菌は冬に流行するインフルエンザウイルスとは違い細菌の一種です。
- インフルエンザ菌のなかのインフルエンザ菌b型のことをHib(ヒブ)と呼びます。
- Hibはインフルエンザ菌のなかで最も重症な感染症を起こす菌です。
- 鼻腔にいるHibが血液の中に入り、菌血症、髄膜炎、急性喉頭蓋炎などの重症な病気を起こします。
- 日本ではHib菌血症が年間5000人以上、Hib細菌性髄膜炎が年間1500人程度発症しています。
- 年齢が低いほど重症化する危険性が高く、とくに生後2か月から3歳までが危険です。
- Hibは抗菌薬が効きにくくなっており、治療が困難になってきています。
- 保育所や幼稚園、兄弟姉妹などから感染します。
Hibワクチンについて
- Hibワクチンの接種で、Hibによる菌血症を完全に予防します。
- 菌血症を防ぐことで、続発する細菌性髄膜炎や急性喉頭蓋炎などの重症な病気を防ぐことができます。
- 世界の100か国以上で導入され、先進国では定期接種となり、すべての子どもに接種されています。
Hibワクチンの接種方法について
- 標準の接種スケジュール:初回接種として2か月齢以上7か月齢未満で開始して、4~8週間の間隔で3回接種します。
追加接種は初回接種の後7か月以上の間隔をおいて1歳以上で接種します。 - 7か月齢以上12か月齢未満で接種開始の場合は、初回接種を4~8週間の間隔で2回接種します。
追加接種は初回接種の後7か月以上の間隔をおいて接種します。 - 1歳以上5歳未満で接種開始の場合は1回接種します。
- Hibの重症感染症は生後2か月から急増するため、生後2か月からの接種が勧められます。
- 小児用肺炎球菌ワクチン、四種混合ワクチン、B型肝炎ワクチンなどと安全に同時接種できます。
Hibワクチン接種の
副反応について
- ワクチン接種によって引き起こされた副反応により、重い健康被害が生じた場合には、対応する法律に基づく給付を受けることができます。
- 給付申請が必要な場合は当院までご相談ください。
接種前の注意事項
以下の場合には予防接種を受けることができません
- 明らかな発熱(37.5℃以上)がある場合。
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな場合。
- 予防接種液の成分によってアナフィラキシーを起こしたことがある場合。
- その他、医師が不適当な状態と判断した場合。
接種後の注意事項
- 接種後30分間はアナフィラキシーを起こす可能性があり、医師とすぐに連絡がとれるようにしてください。
- 接種後に高熱やけいれんなどが起こった場合は、すみやかに医師の診察を受けてください。
- 接種部位は清潔に保ちましょう。接種後1時間たてば入浴できますが、接種部位を強くこすらないようにしましょう。