お知らせ

子どもへのコロナワクチン接種の勧め

重要なお知らせ

コロナの子どもへの感染と死亡は増えています

2022年のオミクロン株の流行から小児の感染者数は増加し,新規感染者のうち10歳未満が2割を超えています。また,小児の死亡数も増えて昨年は子どもの死亡が60名を超え,インフルエンザと同程度になっています。

コロナの流行は今後も続きます

コロナはインフルエンザと同様に今後も流行が続いていきます。ただ,コロナの感染力はインフルエンザの5倍ほど強いので,家族に感染者が出るとほぼ全員に感染します。子どもにとっても厄介なコロナへの対策はワクチン接種だけです。 

ワクチンの効果は?

子どものコロナワクチンは感染を65%減らし,入院を75%減らします。これはインフルエンザワクチンの50%に比べてはるかに有効です。今年の10月から開始されたオミクロン対応ワクチンはさらに有効です。ただ,コロナワクチンの効果はインフルエンザワクチンと同様に長く持続しません。このために,今後も毎年の接種が必要です。

ワクチンの副反応は?

・ネット上の偽情報 コロナワクチンで数千人が死亡?

こんな記事が週刊誌やSNSでみられます。医療機関はワクチン接種後のあらゆる健康異常をPMDA(厚労省)へ報告することが義務付けられています。コロナワクチン接種の後の死亡例として2023年4月末までに2068例が報告されています。ただ,この数字はワクチン接種後のあらゆる死亡の総数で,自殺,交通事故,老衰,溺死など全ての死亡が含まれています。日本での予期せぬ死亡(突然死:突然症状が始まり24時間以内に亡くなる方)は年間15万人にもなります。どんなに安全なワクチンでも,ワクチンと関連のない紛れ込みの死亡を副反応死とされてしまいます。

・ワクチンの副反応の調査は全世界で継続して行われています

ワクチンの副反応の評価は幾つかの統計学の方法で継続的に行われ,接種した人と接種してない人を比較して死亡や重症な病気の発症頻度が調べられています。これらの膨大な調査で死亡や重症な病気の発症頻度がワクチンで増加していないことが解っています。

mRNAワクチンの安全は非常に高い

mRNAワクチンによる遺伝子への影響を心配する噂がありますが,コロナウイルス自体が大きな mRNAなのです。コロナウイルスに感染すると人体で増殖して大量のコロナの mRNAが作られ周囲に感染を広げます。しかし、ノーベル賞を受賞のカタリン・カリコ博士により開発されたワクチンの mRNAは増殖せず遺伝子への影響や周囲への感染などは起こしません。

無料期間は令和6年3月末までです

令和5年10月から開始された無料のオミクロン対応ワクチンの接種は令和6年3月末まで終了となります。これ以降は有料(1万円程度)になります。ぜひ,子どもさんへの早期のワクチン接種をお勧めします。